矯正歯科
目 次
矯正歯科とは
出っ歯、受け口、デコボコの歯(乱杭歯)など、歯並びでお悩みの方はたくさんいらっしゃいます。
歯並びが悪いと様々なデメリットがあり、虫歯になりやすかったり、体への悪影響を出す場合もございます。また、歯並びが気になり人前で笑顔になることができないとお悩みになる方もいらっしゃいます。
矯正歯科治療とは、咀嚼や発音障害の改善、そして全身の健康と素敵な笑顔を作る為の治療と言えます。
歯並びが悪いとどうなるのか?
歯並びが悪いとどのような悪影響があるのでしょうか?
一般的には、以下のような事が挙げられます。
●歯と歯の間に汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病になりやすい
●歯磨きの効率が悪く、不十分になりやすい
●発音に影響を起こす場合がある
●物がうまく噛めず、食事の効率が悪くなる
●成長期に歯並びが悪いと、顎の成長に悪影響を出す場合があり、発育が遅れる場合もある
●全身のバランスが崩れ、頭痛や肩こりなどの原因になる場合がある
●歯並びが気になりストレスを感じることがある
当院は矯正専門の歯科医師が治療を担当致します。
矯正治療は何歳からでも始めることができ、自分の歯の歯並びの不揃いや歯と歯の隙間、前歯のかみ合わせを矯正装置の力で動かして並べ直す治療です。
小児矯正歯科
小児矯正とは、顎の骨が成長しきってしまう前に行う矯正治療です。
顎の骨の柔らかい時期に始めることにより理想の状態での治療になります。
成長に合わせて矯正できるため抜歯の確率も低くなり、良い治療結果が得られやすくなります。
健康な歯並びをお子様の間に手に入れておくと大人になってからも虫歯や歯周病になりにくい健康な歯でいられます。
お子さんにこんな症状は
ありませんか?
●口をポカンと開けている
●よく鼻がつまっている
●指しゃぶりをする
●いびきをかいている
●爪や唇を噛む癖がある
●歯並びが悪い
●歯ぎしりをする
●姿勢が悪い
●舌たらずな話し方や
発音しにくい言葉がある
●食事の時に『クチャクチャ』と音がする
●飲み込む時口周りに力が入っている
このような習慣が続いてしまうと顎がうまく成長しないためお口まわりの筋肉が発達せず、将来的に歯並びが悪くなる可能性があります。
歯並びが悪くなる5つの原因
1. お口まわりの筋肉の間違った使い方
2. 顎の骨の未発達
3. 姿勢の悪さ
4. 間違った舌の位置や口呼吸
5. 指吸いなどのさまざまな癖
歯並びや噛み合わせが悪くなるのは、骨格が似るための遺伝的要因もありますが、生活している時の癖や習慣によって引き起こされることも少なくありません。お口まわりの筋機能が悪かったり、口呼吸の習慣、舌で前歯を押すなどの舌癖(ぜつへき)や指しゃぶり、爪や唇の噛み癖などによって大きな影響を受けるのです。
よくある歯列不正の歯並びの種類
・叢生(そうせい)
・上顎前突(出っ歯)
・下顎前突(受け口・反対咬合)
・開口(かいこう)
・浅い噛み合わせ
・深い噛み合わせ
これらの歯列不正は、マウスピース矯正『マイオブレース』で自然な発育を促し、キレイな歯並びを目指すことができます。
マウスピース小児矯正
「マイオブレース」
マイオブレースは、世界100カ国以上で行われている治療方法です。
5〜8歳から始める子どもの矯正治療(予防矯正)があります。それは、お口まわりの筋機能を矯正するマウスピース型装置『マイオブレース』を装着する治療です。
就寝時のほかに1日1〜2時間程度装着しながらアクティビティ(お口まわりのトレーニング)を行って、歯並びが悪くなる原因である口呼吸や舌の癖、飲み込みの悪い癖、さらに姿勢の改善につなげ、顎の健やかな成長・発育を促します。
マイオブレースの特徴
お口まわりの筋肉のバランスを整え、正しく成長するように導くのがマウスピース型の小児矯正装置の『マイオブレース』です。マイオブレースの適応年齢は、5歳から15歳ですが、最も効果的に改善できるのは小学1年生から5年生と言われています。
一般的に上顎の成長発達が終わる時期は、個人差はありますが小学校高学年ごろまでと考えられています。逆算をすると6〜7歳くらいからトレーニングを開始して筋肉の発育を促すとともに、さまざまな癖を改善し、理想的な顎の成長が期待できます。 トレーニングの目安はおよそ1〜2年で、正しい呼吸方法が身につけば、その後のトレーニングは必要ありません。
癖や習慣を改善する:マウスピース
日中の1〜2時間と夜眠っている時、そしてトレーニングの時にマウスピースを使用してください。お子さんの年齢や顎の発育、お口の状態に合わせて使い分け癖の改善につなげます。
歯を正しい位置に自然に導く:アクティビティ(トレーニング)
マウスピースを使うだけでなく、最初に癖をトレーニングによって改善することから始めていきます。そして同時にマウスピースを使って正しい位置に自然に生えてくるように導き、歯並びを良くしていきます。
トレーニングは、正しい呼吸の練習からスタートし、舌の位置を安定させ、飲み込みがうまくいくように促し、唇の筋肉のトレーニングへと進んでいきます。ご自宅でのトレーニングの成果をチェックするため、1ヶ月に1回のペースでご来院ください。成果が出ていれば次のトレーニングに進みます。
※マイオブレースによる矯正治療はマウスピースを入れただけではほとんど効果を発揮しません。重要なのはアクティビティ(トレーニング)です。このトレーニングが効果の8割を占めるほど重要となります。
マイオブレースのメリット
メリット | ●見た目が気にならない 従来のワイヤーを使用した矯正治療とは異なり、専用のマウスピースを就寝中と日中の1〜2時間装着をします。通常のワイヤー矯正のような矯正器具を使用しないので、見た目も目立ちません。 ●後戻りが少ない お口まわりの筋肉を鍛えて根本的に歯並びを整えます。歯並びを悪くする原因を改善するため後戻りがほとんどありません。 ●歯を抜かない 従来の矯正治療では、歯を並べるスペースを確保するために抜歯を行うことがありますが、マイオブレースは歯を抜くことを前提としていません。また、将来的にも歯を抜かないでいいように顎のバランスを整えます。 ●負担や痛みが少ない 痛みの心配もほとんどありません。また、取り外して歯磨きもいつも通りできるので、むし歯のリスクも増えません。 ●身体の正しい発育を促す 不正咬合の原因ともいえる口呼吸を改善、正しい呼吸、咀嚼、嚥下を身につけることで歯並びだけでなく、健康面にも大きな効果が期待できます。 |
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マイオブレースの治療ステージ
0〜2歳 | この時期はマウスピースを使いません。座り方や抱っこの仕方によってお口まわりの噛み合わせが悪くなることがありますので、親御さんと一緒にお子さんを正しい『姿勢』に導くためのトレーニングを行います。 |
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3〜5歳 | 『マイオテイラー 』という取り外しできるマウスピース型の装置を装着することで顎の成長を促し、歯並びが悪くなる原因をつくらないようにします。 また、舌・口・呼吸などの訓練を行います。口呼吸から鼻呼吸に導き、舌で前歯を押したり、舌を前歯で噛んだり、指しゃぶりをする癖を改善します。 |
6〜9歳 | 『マイオブレース』を装着して舌・口・呼吸などの訓練を継続します。 |
マイオブレースの矯正治療の流れ
- ご相談
お子さんと一緒にご来院ください。お口の中の状態を確認し、ご要望を聞いた上でお子さんにとって最適な矯正をご提案します。 - 精密検査
矯正治療に必要な検査を行います。首元や襟元の楽な格好でお越しください。 - 診断のご説明
出来るだけお子さんと一緒にお越しください。検査結果をお伝えし、お口の状態・治療方法・治療費用などをご説明します。お子さんと親御さんに治療開始の意思確認を行います。 - 治療開始
計画に沿って治療を開始します。トレーニングをせずにただマウスピースを入れるだけになりますと逆に悪くなることもあります。中途半端にならずにしっかりと計画に沿って進めましょう。 - 治療終了
お口まわりの筋肉のバランスが整い、癖の改善がみられましたら、小児予防矯正の治療期間は終了です。その後の生え変わりは検診でチェックしていきます。
成人矯正歯科
成人矯正とは永久歯が生え揃って骨格が完成している方への治療です。
審美面での改善を目的とする人も多いですが、歯並びが整うことにより、歯周病・虫歯・発音が改善されるだけでなく、噛み合わせが正常になるため頭痛や肩こりなど身体的な改善にも繋がります。
矯正歯科治療の種類
※横にスクロールできます。
種類 | 説明 |
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リンガルブラケット (見えない裏側矯正) |
裏側から矯正装置で固定する治療法です。 他の矯正装置より価格は高くなってしまいますが、表からは見えないため、矯正しているようには見えません。 |
カスタムメイド型 リンガルブラケット矯正装置 (インコグニート)※ |
インコグニートとは、CAD/CAMを利用し患者様一人ひとりに合わせた舌側の矯正器具をオーダーメイドする矯正治療です。 オーダーメイドなので、確実かつ理想的な矯正治療を行えます。 |
マウスピース型 カスタムメイド 矯正装置 (インビザライン)※ |
透明で取り外しができるプラスチックのマウスピースを、2週間に1度交換することにより徐々に歯を動かしていきます。 ホワイトニングも同時に行うことができます。見た目は透明なので他の人には、ほぼ見えません。また、金属アレルギーをお持ちの方でも問題ございません。 |
マウスピース型 カスタムメイド 矯正装置 (アソアライナー) |
マウスピース型矯正装置(インビザライン)と同様、透明で取り外し可能な矯正装置です。 マウスピース型矯正装置(インビザライン)より薄く目立たないのが特徴ですが、毎回その時点の歯型を作成するので、歯型をとるのが苦手な方はマウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療の方が楽かと思います。 |
部分矯正 | 歯にクラウンやブリッジなどを入れる治療の際に、歯の位置や角度が悪くて入れられない時に、部分的に矯正することによって適切な歯並びの状態で治療できるようにするための矯正です。 |
リテーナー | リテーナーは矯正装置によって歯や顎の移動が終わった後に、歯を動かさないように固定させる為にするものです。 |
※完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
矯正歯科治療の流れと料金
- 初診
矯正歯科治療についての一般的なお話をいたします。 - 精密検査
歯型、かみ合わせのチェック、矯正歯科治療専門のレントゲン写真、お口の中や口元のカラー写真などをとります。
それをもとに分析させていただきます。次の月の矯正日に分析結果をご報告致します。 - 治療計画の説明
前回の検査の分析結果、治療計画をお伝え致します。 - 治療開始
いよいよ矯正治療のスタートです。 - 治療終了・保定
治療が終了したら、矯正装置を外します。 しかし、しばらくの間は何もしないと「後戻り」の危険がございますので、 保定装置という簡易的なものを使用していただきます。
矯正歯科治療の料金表
※横にスクロールできます。
分類 | 価格 |
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初診矯正相談料 | ¥0(無料) |
精密検査 | ¥33,000〜¥55,000 |
混合歯列期(子供)の基本矯正料(Case.1〜2) | ¥330,000〜¥385,000 |
永久歯列期(大人)の基本矯正料(Case.3〜4) | 透明なブラケット装置 ¥715,000〜¥825,000 |
来院ごとにかかる 処置料 |
¥5,500 |
※価格はすべて税込となります。
マウスピース型矯正装置
(インビザライン)
分類 | 価格(税込) |
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検査診断料(管理料・調整料込) | ¥33,000 |
マウスピース型矯正装置(インビザライン)(全顎) | ¥990,000〜(調整費込み) |
マウスピース型矯正装置(インビザライン)(軽度の症例) | ¥550,000〜(調整費込み) |
保定装置料(リテーナー) | ¥33,000 |
追加アライナー(枚数による) | ¥33,000〜 |
※価格はすべて税込となります。
矯正歯科治療の一般的な治療期間と
通院回数の掲載
治療期間 | 約24〜36か月間 |
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通院回数 | 24〜30回 |
注意事項
※医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
※アライン・テクノロジー社の製品であり、アライン・テクノロジー・ジャパン社を介して入手しています。
※国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
※1998年に FDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。
※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
矯正歯科治療に伴う一般的な
リスクや副作用について
1 矯正歯科装置装着後に違和感、不快感、痛みなどが生じることがあります。
一般的には数日間~1、2 週間で慣れてきます。
2 歯の動き方には個人差があります。そのため予想された治療期間が延長する可能性があります。
3 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者様の協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
4 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらにかかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
5 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
6 ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
7 ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
8 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
9 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの顎関節症状が生じることがあります。
10 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
11 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
12 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
13 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
14 動的治療が終了し装置が外れた後に、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
15 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
16 あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
17 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
18 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
初診時の費用について
当院は、各種保険をお取り扱いしております。保険適応の場合、初診時の費用は3,000〜5,000円程度となります。
受付の際に保険証の提示をお願いしておりますので、診療の際には忘れずにお持ちくださいますようお願いいたします。